大阪湾の南。
そこはかつて、たぐい希な美しさを誇る円かな海があった。その名は「淡輪~TANNOWA」。
昭和13年。この場所に、ゴルフをこよなく愛する創始者たちによって、「大阪ゴルフクラブ」が誕生した。
コース設計は名匠 上田治氏。
自然の地形をできるだけ残して設計された18ホールは、それぞれに多彩な表情を見せる。
フェアウェイにうねりをつけ、砲台グリーンやアリソンバンカーでコースを立体的にし、グリーンを斜めに配置。
縦と横だけでなく斜めの要素を取り入れたコースは錯視を誘い、そこに海風が加わるとさらに難しくなる。
まさに男性的と評される上田治氏の真骨頂であり、傑作である。
海を臨めるホールは9つ、時には波の音で心も洗われる。